ザルツブルグからの帰路(オーストリア旅行 その8)

みみすけ

2008年08月06日 10:00

この記事はタイマーでUPしています。
おそらく今週、仕事等で記事を上げることや、コメントリプライすることはできないと思いますので。。。
でも皆さんのコメントは必ず読んでいますし、勇気や力を私に与えてくれます
いつもありがとう。。




長らく、中断していたオーストリア旅行記をぽつぽつと書いていこうと思います。
どちらかというと、ファミリーの心の記録になるかもしれませんが
お付き合いいただければ幸いです。

ここまでのあらすじ:
4月末から姉の待つオーストリアに行ったみみすけ一行。
ウィーンから少し離れたザルツブルグという町に観光に一泊二日で旅に出発。
しかし思ったよりハードなスケジュールで回ったその日、モーツアルトホテルに辿り着いた
みみすけは、ベットに倒れこむように眠りに落ちるのだった。
5/1の晩 

すぐさま疲れて、ベットに倒れこんだみみすけ。気が付くと、夜中の3時でした。
まだ、時差ぼけが直ってないみたいです。
「そういえば、カメラ、、バッテリーがなくなりかけてる」
バッテリー充電し損ねていたのです

「困ったなあ。バッテリー器は持って来てるけど、プラグが違うの忘れてたよ」
そこで、はっ。。。ここはホテルだ。フロントで借りよう!
下までおりてフロントまで行きました。。。

誰もいない。。。
外国ではフロントって夜、誰もいないんだ~~(@@)

戻ってきて、あきらめて再度寝るみみすけ。結局朝一でおきて、再トライしたら借りられました。

5/2の朝

食事はバイキング(こっちではビュッフェって言うらしい。しらん)。どれもこれもおいしくて。。。

この日は、早めにウィーンにもどり、姉夫婦と待ち合わせて、
ホイリゲ(ウィーンの居酒屋風レストラン)に行って、食べましょう、ということになっています。
ベートーベンハウスも近くにあって、ベートーベンが田園を作曲したといわれる小道も近くにあります。(ノダメ、19巻参照)


さあ、できるだけ早く帰ろう~

駅へと、歩く一行。それなりに距離があります。Kenちゃん、なかなかまともに歩かず道草します。
「早く歩こうよ。ね~」

わかったのかわからないのか、しらんぷり。最近Kenちゃんは、返事をしないことが多くなりました。
よろしくない傾向と、みみすけとカミサンは何とかしたいと考えています。



駅に着くとカミサンがとんでもないこと言い出しました。
「この便に乗ろうよ」
「え、そりゃ無理だよ。あと3分しかないし。。」
「でも、次は40分後なんだから、頑張るだけガンバろ」
確かに少しでも早く帰れれば余裕がその分出来、楽になります。
しょうがないかと思い、私もそうすることにしました。

やおら、ダッシュする3人。歩幅があわないのでKenちゃんは、なかば中摺り状態で月面を歩く宇宙飛行士みたいになっています。

TV画面で発着ホームを確認して、ダッシュ。発着ホームが、また一番奥。。
それでも、まにあうか、と思われたとき、お約束のように、

パカーン

と何かが落ちる音が。。。

5m行き過ぎて振り向くみみすけ。そこにはKenちゃんの靴が落ちてます。
3人ともそこでUターン。みみすけが戻って、電車を振り向くと電車のドアが閉まりました。

「ああ~~。いっちゃった」
がっかりな三人。

ふと「Kenちゃん、道草してたから電車行っちゃったジャン」などと責めてしまいました。
すると、Kenちゃん5秒ほど固まって去り行く電車を凝視。。。
その後


「うわ~~ん、ごめんなさあ~いい」

びっくりしました。

Kenちゃんは、この1ヶ月ぐらい、人に素直に謝るということをしていませんでした。
それゆえ、こんな返し方をするとは夢にも思わなかったのです。
しかし、この状況下で、Kenちゃんなりに必死だったのでしょう。
自分が取り返しのつかないことをしてしまったという思いから、どうしていいかわからず泣いてしまったのです。

私はというと、そんなKenちゃんを見ながら、自分の親としてのふがいなさを感じていました。
彼は彼なりに、海外という場所で、自分なりに頑張っていたのではないだろうか。
計画をいきなり変更したのは、全くもって親の勝手ですし、余裕の無い計画でした。
そもそも彼を責めるのはお門違いです。

ふと、昼食にパンを買ってないことに気づきました。
カミサンにパンを買いに行ってもらいながら、Kenちゃんと話しました。

「パパ、Kenちゃんさあ、一生懸命歩いても靴が、ポンって抜けちゃうんだよ」
「うん、パパもさっきは言いすぎたよ。パパが間違ってた。ゴメンナ。kenちゃんのことももっと考えるべきだった」
Kenちゃんは、私のほうを見て、「うん、いいよ」といって、にっこり笑いました。
Kenちゃん、、、お前 いい奴だな。。。

自分の子供ということだけでなく、一人の男の子としていい奴だなと思いました。

しばらくすると電車が別のホームに来ることがわかり、そこに向かって手を繋いで歩き出しました。


帰りの列車に揺られながら、カミサンが疲れて眠る目の前でKenちゃんが玩具で遊ぶのを見ながら

「親ってなんだろうな。そして何がしてやれるんだろうな。。。」などと考えていました。






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どちらかというと、家族の記録で恐縮ですが。。。
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